決して他人事ではない、
ある患者さんの症例をご紹介します。
実際に吉本歯科医院にお越し頂き治療を受けられた方から聴かせて頂いた言葉をそのまま動画にしたものです。
動画は下記をご覧ください。
子どもの頃から歯医者が大嫌いという
40代男性のNさん。
虫歯でもない歯を
削られたり、簡単に抜かれたり。
治療のときの
嫌な思い出が
心の中に残っていて、
「歯医者に行かなくちゃ」
と思ってはいるけれど、
痛いし、
怖いし、
恥ずかしいし。
だから――――
少しくらい痛くても放っておこう。
Nさんの奥歯の痛みは
日を追うごとにひどくなり、
とうとう限界に。
そんなNさんの様子を見かねてご友人が、
ある日、当院を紹介してくださったそうです。
でも今までの治療のことが
トラウマになっていて、
いきなり歯医者へ行くには
かなりの勇気が―――。
Nさんは吉本歯科医院が
どんな歯医者なのかを調べるために
当院のホームページをご覧になりました。
そこで見つけた
無料メール相談
のアイコン。
メールで相談してみてから考えよう。
初めてNさんから送られてきたメールは、
誠実なお人柄を感じさせる、とても丁寧な、
そして切実なお悩みのご相談でした。
メールを一読して、
かなりつらい状況だと感じた私は
すぐにお返事を出しました。
その後、何度かメールのやり取りがあり、
やっとのことで吉本歯科医院の門を
叩いてくださったのです。
食事がまともにできない。
ものを噛むと
あまりの激痛に
鎮痛剤を飲まなくては
ならない状態。
Nさんはおっしゃいました。
私のように、
こうやって歯医者に来ることが
できた人間は幸せなんですよ。
本当に歯のことで悩んで困って苦しんでいる人は、
歯医者に行くことができないんです。
怖い気持ちと、
ここまで放っておいた恥ずかしさや
いろいろと複雑な気持ちがあわさって、
なかなか相談にさえ来られないんですよ。
長い間、
歯で悩み苦しんでこられたからこそ
出てくる言葉の重み。
歯は悪くなってみないと、
その苦しみはわからない。
歯を失ってみないと、
その大切さはわからない。
Nさんは覚悟をしていたそうです。
もう、いっそのこと入れ歯でもいい。
インプラントをしたくても
自分の骨はインプラントが
できる状態ではないかも
しれない。
当院で診察と診断、
そして、いくつかの
治療方法について
ご説明をさせて
いただきました。
じっくり
話し合った結果、
Nさんは
インプラント治療を
することに。
ところが、
Nさんの予想どおり、
基盤となる骨は
インプラントを
埋め込まないほど
溶けていました。
原因は歯周病。
歯周病菌で
インプラント治療に
必要な骨が
溶けていたのです。
しかし、骨が溶けて
少なくなっていたとしても、
吉本歯科医院には、
骨を造る技術があります。
手術で骨を造れば、
インプラント治療を
行うことができるのです。
最近、テレビの報道などで
インプラント治療による事故を目にします。
インプラントはただのネジ。
建物でいえば
柱のようなものです。
そして、
インプラントを支えている
あごの骨が、地盤です。
地盤、つまり、基礎工事を
しっかりとしていなければ、
故障やトラブルが
起きるのは当然のこと。
インプラントの治療は、
きちんと手術をすれば
安全なものなのです。
現在、Nさんは
すべての治療が終わり、
美味しく食事ができる、
食事をしても痛くない、
いわば、あたりまえの
毎日を過ごされています。
しかし、
このあたりまえが
Nさんにとって、どれほど
ありがたいことなのか。
歯を失ったり、
歯で苦労した経験がない方には、
想像することもできません。
ちゃんと噛めない間、
Nさんはなぜか
メンチカツが食べたくて
しょうがなかったそうです。
特にメンチカツが好物、
というわけではないのに、です。
きっと柔らかくて
噛みごたえがあるから、
そう思ったんでしょうねえ。
すべての治療が
終わったとき、
Nさんはすぐに
揚げたてで
衣がカリカリの
メンチカツを
買ってきたそうです。
うれしそうに
メンチカツを食べる
Nさんの笑顔が
目に浮かびます。
その時の味や歯ごたえは
一生忘れられないのかも知れませんね。
Nさんは私たちにこうおっしゃいました。
私のように苦しんでいる人は
たくさんいると思います。
ひとりで悩んで苦しんでいる人を
救ってあげてください。
もし、あなたが歯のことで悩み、
苦しんでいらっしゃるのであれば、
私たちにご相談のメールをお送りください。
悩みを打ち明けることで、
新しい一歩を踏み出すことが
できるのかも知れません。
Nさんのように。
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