香川県高松市のかみあわせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。
歯が折れた
歯が割れた
歯に穴があいてしまった
被せ物や詰め物がすぐ外れる
こういった時
その原因は一体何だ
と思われますか?
お口の中に症状が起こった時
ほとんどの方は
「歯みがきを怠ったからだ」
「ばい菌がたまったからだ」
とお考えになります。
しかし
原因はそれだけでは
ありません。
かみあわせのバランスの悪さ
により
歯が折れたり
歯が欠けたり
歯に穴があいたり
歯がグラグラと揺さぶられ
抜けそうになったり
ということが起こるのです。
モノとモノがぶつかる行為は
必ずどこかが壊れます。
例えばですが
壁に豆腐をぶつければ、
どうなりますか?
もちろん柔らかい方の豆腐が
グシャっとつぶれますよね?
豆腐に向かってボールをぶつけると
柔らかい豆腐がこれまた
グシャッとつぶれますよね?
物と物がぶつかった時には
必ず
より柔らかい方が
壊れます。
衝撃というのは
そういうものです。
ただ、
例外があります。
衝撃が長期間に及んだ場合、
仮に弱い力であったとしても
硬いものを壊すことが
あるんです。
「雨だれ石を穿つ(うがつ)」
ということわざがあります。
※軒下から落ちるわずかな雨垂れでも、
長い間同じ所に落ち続ければ、
ついには硬い石に穴をあける意味から。
たえず垂れ落ちる滴は石にさえ穴をあける
小さい雨粒でも長い年月の経過によって
固い石にも
穴をあけてしまう
のです。
物と物がぶつかった時には
ぶつかったところが壊れやすくなる、
壊れる。
これはイメージできます。
次にそこを壊れにくい頑丈なものにすれば、
それを支えている他の構造物に
その振動や衝撃が伝わるのです。
つまり、
どんなに硬い物、
どんなに壊れにくい物の
カブセ物を作成したとしても、
その衝撃は他のところに行ってしまう
のです。
カブセ物を支えている歯であったり、
歯を支えている骨だったり、
歯根膜だったり、
骨を支えている関節であったり、
いろんなところに
その衝撃・振動は蓄積されます。
そして人間の体というのは歯だけ、
頭の骨だけというふうに独立しているのではなく、
骨はだいたい人間の身体は個人差ありますが
200近くで構成されていると言われています。
また
関節は260もあると
言われています。
つまり全身にある200個の骨、
260の関節でもって
つながっているのです。
そしてそれぞれを
筋肉や腱でつないでいる
のです。
ですので、
腕を引っ張ったら当然
体もくっついてきます。
肩を押したら足も引っ張られて
転んでしまうのです。
つまり衝撃というのは
全身でその力を受ける
ということです。
よく食いしばって踏ん張れ
と言います。
食いしばることができなければ、
踏ん張ることはできないのです。
踏ん張ろうとすると、
食いしばろうとします。
食いしばれないと
踏ん張れないのです。
かみ合わせの状態が悪いとか
早く当たるとことがあるとか、
強く当たるところがあるとか、
というとその衝撃はただ単に口や顎、頭だけではなく
首や肩、場合によっては足にまで行ってしまうのです。
その衝撃は
逆もあります。
足をケガされると
歯が割れる
という体験をされた方は
多いのではないでしょうか?
一見関係ないような足と歯ですが、
とても密接に関係があるのです。
咬み合わせバランスが悪いままだと
お口の中にどんないい治療をしようと
どんなに自費で高い素材を入れても
必ず破壊が起こります。
歯の破壊だけでなく
咬み合わせバランスの悪さからくる衝撃は
全身への影響が大きいのです。
原因を突き止めることで
無駄な治療をしなくてすみます。
原因を取り除かない限り再発を繰り返すのです。
まずは原因を突き止めることが
大事です。
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